勝てなくてかなC

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恋×シンアイ彼女

ネタバレ注意


Ustrackの処女作である今回の作品内容だけで言えばとても素晴らしかった作品だと私は思います。
この作品に関しては自分で考えてることを文章としてすべて起こせる自信がないくらいいろいろ考えさせられました。
それでも自己満足のためにとりあえず書きなぐります。

批判の声もとても多いのですがやはりこのゲームの目玉、本質は星奏√にあると私は思っております。
そして私がまず言いたいことは素晴らしい作品であるということです。
最初は私もプレイした後はとても後味が悪く星奏が主人公の前に現れた3回目はっきり言って吐き気がしました。
私がこのゲームをプレイしようと思った理由が新島先生のシナリオ、水月さんのBGM、そしてメインヒロインである星奏ちゃんがかわいかったからです。
完全に裏切られたと思いました。
なぜ裏切られと思ったかといえばまあみなさんもご存じのとおり公式HPには甘酸っぱい青春をうたい文句に売り出してる作品である。
これは当たり前のことだしシナリオが新島先生ということで外角高めにくることは多少覚悟してました。
問題はそこではなく新島先生の過去の作品を振り返ってみるとはつゆきさくら、ナツユメナギサのようなエンドを若干意識したと私は思っています。
だが、はつゆきさくらやナツユメナギサと比較すると終わり方はとても後味が悪く
上記にあげた作品は鬱展開があったとはいえハッピーエンドであったと私は思います。
ですが、今回の作品はどうでしょうか主人公の前からヒロインは消え去り主人公は一生懸命に彼女を追う
そしてラストの展開は目をつむっている主人公の隣に星奏ちゃんが現れ(本当に隣にいるかはわからない幻想なのかもしれない)
後の展開は読者にお任せしますといったエンドであったからである。

あともう一つ何が裏切られた気分にさせられたかって1番の理由はつまらない作品ではないということである。
このエンドを見て後味が悪くなったということはつまらなくはなくテキストを読み込まされたということではないでしょうか。
最初からつまらなければこんなエンドは見ることもなく終わり積んでいたはずです。
新島先生はシナリオを読者に読み込ませるスキルがあるということが1番ひどかったことだと私はプレイ後に感じました。
そして体験版ではとても甘酸っぱい青春をしていたということも追加で加えてもいいのではないでしょうか。

と、まあプレイが終わり誰かと感想を共有したくてしょうがなく私は2ちゃんのスレ、エロゲ批評空間のレビューと他人の感想を読み漁っていました。
そこでわたしが目にするものは大半の人は星奏√を批判していました。
私もそれを見てやっぱりそうだよなあと頷きながら鬱憤を晴らしていたのですが
わたしが見かけた中では2つほど星奏√に関して称賛する声がありました。
それが不思議でしょうがなくめちゃくちゃ称賛の声を読み込みました。
そこでは自分がまったく思わなかった感想が書き込まれていてなぜそう思えるのか気になってしょうがなかったのでもう1度プレイしてみることにしました。
そこでいろいろと気づいたことがあります。
確かにこの作品はあのゲームでやることではないことは確かです。
それは最初に受ける悪い印象がでかすぎるからです。よかった作品だとは思えないし甘酸っぱい青春だとは思えません。
限りなく本当に現実に近い甘酸っぱい青春であると私は2度目のプレイで思いました。
そしてそれにあてはめ星奏ちゃんの苦悩、人柄、性格と文章を理解しきれていなかった自分がいたことに気づきました。
例えるとすればとらドラの亜美ちゃんの良さに2度目の視聴で気づく感じに似ていると思います。
確かに最後のシーンだけ見ればほろ苦いですほろ苦いなんて優しいものじゃないとも思いますが
大人になって確かに甘酸っぱい青春がそこにはあったんじゃないでしょうか。
最終的に結ばれはしなかっただけで学生時代に甘酸っぱい青春をヒロインと過ごしたことは確かだと思います。
世の中うまくいくことばかりではありません
最終的に主人公とヒロインは結ばれませんでしたがお互いを好きあっていたという事実
この作品は主人公と星奏ちゃんの悲劇であったがその中でも確かなものがあった作品だと私は思うようになりました。
言いたいことがすべてまとめられたわけではないのですがこんな感じです。
このゲーム風に言うならば私も同じく文章力がないので伝えたくても他人にいろいろ伝えられないことがありますが
少しでも伝わるといいと思い書きました。

音楽に関しては言うことはありません本当に素晴らしかったです。
水月さんはいつも期待通りのBGMを作ってくれます。
作品の雰囲気にぴったりとマッチしていて優しいメロディー最高でした。

絵に関しては背景が圧巻の一言です。
作風にマッチした優しいタッチの背景であり素晴らしいと思いました。

システム面では次のスキップを押してからテキストが飛び始めるまでに地味に時間がかかるのが少し残念に思いました。
あとはBGM鑑賞で水月さんのコメントが一つ一つ書いてあってとてもよかったと思います。